インターネット上での誹謗中傷が増え、心が傷つきVtuberを引退する人もいます。
2022年10月にプロバイダ責任制限法が改正され、より簡単に誹謗中傷してくる人の調査ができるようになりました。
にじさんじ所属Vtuberでいうと、ちーちゃん(勇気ちひろ)への誹謗中傷に対し、
120万円の損害賠償金を支払う(期限内に支払われなければ約370万円になる)形で示談が成立しています。(※参照)
今後もVtuberへの誹謗中傷は無くならないと思うので、解決までの対処法についてまとめました。
誹謗中傷されてから解決までの流れ
ものすごく簡単に書くとこのような流れになります。(※参照)
基本的には弁護士に相談したほうがスムーズに進みそうですが、お金はかかります。
ネットならキャプチャ画像を撮る、印刷するなどして証拠を残しておきましょう。
手元に保存するのはメンタル的にキツイですが、証拠がないと始まりません。
たとえばTwitter上で誹謗中傷されたらTwitter社に、YouTubeならGoogle社に請求をします。
ただ、私たちが運営元に連絡をしても無視される可能性が高いので、
弁護士に依頼し、裁判所に判断を仰ぎ、その内容を持って運営元に請求するのが良いっぽいです。(※参照)
運営元から誹謗中傷者のIPアドレスとタイムスタンプが貰えると、どのプロバイダに契約しているかがわかります。
なので、プロバイダーに誹謗中傷者の氏名・住所などを開示してもらいます
損害賠償請求を行い、相手と示談交渉をするか訴訟に進むか…という流れになります。
自分が誹謗中傷を「した場合」も弁護士に相談を
もし自分が誰かを誹謗中傷していたとして、開示請求が届いた場合、返答猶予が14日しかありません。
できるだけ早く弁護士に依頼しましょう。
- 開示請求に同意・拒否すべきかアドバイスをもらえる
- 開示請求後の示談や損害賠償請求について法的観点から助言してもらえる
- 依頼すれば、被害者とのやり取りや書面の作成などを代行してくれる
などのことが相談できます。(※参照)
総務省のサイトから相談窓口にいけます【相談は無料】
総務省のサイトから「違法・有害情報相談センター」のサイトに飛ぶことができます。
無料で相談できる内容は主にこの5つ。
- 氏名、住所などを無断で公開された。
- 誹謗中傷にあたると思われる書き込みをされた。
- 自分の写真が許可なく掲載されているので、削除したい。
- 誹謗中傷を書き込んだ人を特定したい。
- プロバイダ責任制限法に基づく発信者情報開示請求書/送信防止措置依頼書がきたが対応方法が分からない。
まずはここから相談して、弁護士に依頼するか、何が必要かなどを話してみるのをオススメします。
削除申請と損害賠償請求の間はないのか・・・
損害賠償請求をする場合、弁護士への依頼は数十万~百万近くかかってしまうし、
ツイートやまとめ記事などの削除申請は、効力があるのか…?と思うので
「次にやったら損害賠償請求するからね!」みたいな警告文を送るみたいなことが、
もうすこし安い金額でできたらいいなぁと思います。
誹謗中傷している側が「相手の心を傷つけている行為だ」と気づいていない可能性があるからです。
Vtuberの世界では、本人が「そういういい方は止めてほしい」と注意喚起してる場合もありますが、
人気商売ゆえに大声で言いづらい風潮があります。
ブロックしたら「〇〇にブロックされましたー!」と拡散されるかもしれないなど、不安は尽きません。
そういう、優しい人が我慢をして、傷ついて活動休止や引退になってしまわないことを、願っています。